タイに来て1年と少し経ちました。早いですね〜
コロナウィルスが世界的に広まりつつあった頃は試行錯誤だった感染拡大対策が一定レベルに落ち着き、また「withコロナ」の生活にも慣れて来た頃、結婚披露宴へのご招待をいただきました。
タイにきて初めての披露宴なので、事前にタイ人の結婚式での慣行など教えてもらってから、喜んで参列させていただきます。
可愛い封筒をいただきました
ある日、職場の男性から、
「お誘いしてもいいですか?」
と、ピンク色の封筒を手渡されました。
何かな?と思いつつ封筒の中を確認すると、フライトチケットを模擬した結婚披露宴への招待状が入っています。
おぉ〜!なんだか嬉しい!
「喜んで参列させていただきます」
と即答しつつも、礼服なんて持ってきていないけど、どうしよう?といった不安が頭をよぎります。
わからないことだらけなので、タイ人の友人に聞きつつ、準備を進めましょう。
結婚式の服装は? テーマ色!
結婚披露宴への参列にあたり、最初に準備しようと思ったのは服装です。
日本だと黒色の礼服に白色のネクタイというイメージですが、タイの場合はいかがでしょうか?
早速、いつも豆知識を教えてくれる友人に相談します。
「どのような服装で行けばいい?」
「招待状見せて」
...???
招待状にドレスコードが書いてあるのでしょうか?
そういえば、しっかり見ていなかった!
「金色かピンクって書いてあるね」
「へっ? 金色?」(成金イメージの色...という心の声)
「タイの結婚式は、テーマ色があります」
なるほど!その都度違うテーマ色があるのですね!
確かに招待状には、しっかりとテーマ色が書かれていますが、ドレスコードだとは思いませんでした。
「でも金色かピンクのスーツなんて持っていないし、そもそも売っているの?」
「いえいえ、普通にフォーマルな格好をした上で、テーマ色のものを身につけていれば大丈夫です。」
ピンクは置いておくとして、全身を金色にする必要はないのですね。良かった〜
ダーク色のスーツに、金色でアクセントをつけることにしましょう。
披露宴の一週間前に、通販サイトでこれを入手しました。
ピッカピカの金色!
こんなネクタイ、日本で身につけることはないでしょう。きっと。
実際に行ってみて、服装のテーマ色占有率が足りないと感じた場合に、現地で金色を追加すべく、襟飾りも入手しておきます。
これで服装の準備は整いました。
結婚式のご祝儀はいくら包めばいい?
さて、次なる疑問はご祝儀です。
まずは最大の疑問。
「ご祝儀はいくら包めばいいかな?」
「親族や親友の場合は除外して、一般的にはディナー代と思われる金額で、先輩や上司ならばプラスアルファですよ」
ふむふむ。
今回はホテルでの披露宴なので、食事も豪華な気がします。
この場合について、もう少し具体的に教えていただくと、
- 友人;2,000タイバーツ
- 上司;3,000タイバーツ
ということだそうです。
少ない気もしますが、タイの相場はこんな感じなんですね〜
ご祝儀袋は、どんな感じでしょうか?
「ご祝儀は招待状の袋に入れて、披露宴の受付けで出せばいいですよ。自分はいつも袋を密封しないです。開封する人が大変だから」
なんですと!!!密封しない?
それは流石に無いわ〜ということで密封はしますが、招待状のピンク色の袋をリサイクルできるなんて、とてもエコなシステム〜
タイって素敵です。
披露宴はホテルで
結婚披露宴の当日夕方、準備万端で会場のホテルに向かいます。
清潔感を感じる立派なホテルですが、まだコロナ感染対策の影響が続いているためか、ロビーは閑散としています。
本当にここで合っているのだろうか?と不安になりながらも、ロビーを通り抜けて、エレベーターで披露宴のフロアに上がります。
エレベーターを降りると、披露宴会場の案内板が目の前に現れたので、一安心!
招待状には、会場に入る前に、隣の小部屋でATK検査をしてもらうよう指示されていました。
久しぶりの鼻奥の痛みに涙を流しそうになりながら、陰性確認してもらいます。
何度やっても、鼻奥のスワブテストは痛い〜
目を潤わせながらも、いよいよ結婚披露宴の会場へ入ります。
記帳してご祝儀をおわたししましょう
フロア全体が結婚披露宴ムードになっていて、会場のホールに向かう通路は、インスタ映えスポットになっています。
ピンク色のドレスで着飾った女性が、たくさん写真を撮られていました。
テーマ色でもあるピンク色の花が綺麗ですね〜
さりげなく新郎新婦の写真も飾られています。
このシャッターチャンスポイントを抜けると、受付と思われるテーブルにたどり着きました。
記帳...と言ってもお祝いメッセージを記入することが趣旨の台帳に、日本語でもいいかな?と記入を済ませて、ご祝儀をお渡しします。
ここで少し戸惑ったのは、ご祝儀袋を入れるのは投票箱のような大きな箱だということ!
日本とは少し違いますね。
タイの結婚披露宴の会場
その後、会場ホールの入り口ドアが閉まっていたこともあり、そのあたりをキョロキョロと珍しげに見わたしていると、職場の女性に声をかけられました。
と言っても、普段見慣れている格好とは全く違ったので、最初は職場の女性とは気付きませんでした...
「こんにちは!会場の中へどうぞ」
「えっ。入ってもいいのですか?」
「どうぞどうぞ(笑)。こちらです」
皆様より一足先に、会場の席に案内していただきました。
披露宴会場の雰囲気は日本と同じですね〜
コロナ感染対策でアクリルの仕切り板が設置されていますが、きっと昨今の日本も同じでしょう。
壇上では、新郎新婦とスタッフが段取りの最終確認をしています。
広い参列者テーブルエリアに一人っきりで座っていると、なんだか落ち着かないですが、新郎新婦の段取りチェックが終わると、程なくして皆様が会場に入ってみえました。
お食事が先?披露は後ほど
同じテーブルの皆様と、しばし談笑...していましたが、招待状に書かれていた開始時間を10分ほど過ぎても、まだ披露宴が始まる気配がありません。
ホテルスタッフに薦められるままに、3杯目のワインをいただいていると、とうとうオードブルが運ばれてきました。
隣に座っていた豆知識タイ人に聞いてみます。
「まだ始まらないの?」
「多分、一時間後に始まるので、まずは食事を楽しましょう♪」
そういうものなのですね〜
まずは食事でお腹を満たしてからですか!
そうであれば、日本の披露宴と同じようなフルコースメニューを堪能させていただきましょう。
新郎新婦の登場
メインディッシュをいただき、ワインは何杯いただいたかわからなくなった頃になって、ムービー上映が始まりました。
タイ語なので全部を理解できませんでしたが、お二人のなりそめや、一緒に旅行した記録、そして「どこが好きなの?」的な紹介内容に、タイ人の方たちは盛り上がっています。
そして、ムービー終了とともに、新郎新婦のご登場!
そしてケーキカット
と矢継ぎ早に披露宴は進んでいきます。
ブーケトスは、コロナ対策のために、「どのリボンがブーケに繋がっているでしょう?」形式です。
独身女性だけでなく、独身男性用のブーケもあり、盛り上がっていました!
そんなこんなで、楽しい時間が過ぎていきます〜
初めてのことだったので、少し緊張しながら参列させていただいたタイの結婚披露宴でしたが、日本の披露宴と同じような雰囲気で、リラックスしながら祝福させていただきました。
思い返してみると、食事の出し方など、むしろ日本より理にかなっているかも?
職場にはまだまだ独身の若い人がいるので、今後も参列の機会があると思います。
楽しみ〜!