中華チマキって美味しいですよね。
餅米の炊き込みご飯を、おにぎりにしたような食べ物ですが、日本でも炊き込みご飯といえば、餅米じゃないと!と豪語していた私は、中華チマキも大好物です。
根拠はなかったのですが、タイでも本場の味のものが入手できる気がしていたので、味付きご飯が恋しくなってきた頃合いで、中華チマキを探しに行ってみることにしました。
- 海外での中華チマキとの出会い
- 「中華チマキ」は、「バーツァン」です
- タイのスーパーでも入手できる...けど
- とりあえず中華街へ行ってみましょう
- Talat Phlu タラート プルー
- バーツァンを発見!
海外での中華チマキとの出会い
日本でも食べたことがある中華ちまきですが、その味が本場も日本と変わらず美味しい!と気づいたのは、香港の空港内ラウンジでした。
同行者に連れて行ってもらったラウンジで、蒸した里芋などと一緒に並んでいた、大きな笹の葉に包まれた、おにぎり形の食べ物が目に留まりました。
これは中華チマキ? そういえば自分は今、香港にいるよね・・・。絶対に中華チマキだ!
短期の海外滞在とはいえ、現地の食事が続いていて、日本の味が恋しくなってきた時に、お米がいただけるだけでも幸せ!ということで、試しに一個いただくことにしました。
笹の葉を開けた時の感動と、食べた時の期待を上回る美味しさは、10年近くたった今でも、強烈に覚えています。
「中華チマキ」は、「バーツァン」です
タイに中華チマキはあるのか?ということで、知り合いのタイ人に「これを探している!」と言いつつ、インターネットで見つけた写真を見せてみました。
すると、「ばーちゃん」と、意外な単語が返ってきます。
たしかに、お祖母ちゃんが作ってくれるイメージですが、私が聞き間違えているのかと思って、思わず聞き返してしまいました。
すると、日本語も少し使える彼は笑いながら、日本語の「祖母ちゃん」と同じような発音だけど、「ばーちゃん」って名前なんだよ!と説明してくれました。
後日ですが、他のタイ人に一個あげたら、その彼も「ばーちゃん!ね」と即答してくれたので、タイでは「祖母ちゃん」と言えば、中華チマキの意味になるということで間違いないと思います。
さらに中国系の方にも聞いたのですが、本場では「バーツァン」(アルファベットにするなら、BATSUAN)というそうです。
タイのスーパーでも入手できる...けど
ちなみにですが、バンコク市内のスーパーで見つけた小ぶりのものは、笹の葉に包まれた見た目は、中華チマキそのものですが、その味はたいへん甘いもので、私としては全く違うものだと感じました。
聞いたところでは、タイで売られているバーツァンは大きく2種類の味に分けられて、そのうちの1種類は甘いものだそうです。
とりあえず中華街へ行ってみましょう
中国系の方も多く住まわれているタイでは、私の味覚にベストマッチする中華チマキとの運命的な出会いが待っている気がします。
本場の味の中華チマキを探すなら、中華街でしょう!ということで、早速行ってみました。
バンコクではおなじみの屋台の風景ですが、ここの屋台は中華系のお店ばかりが並んでいて、並んでいる食材もタイ本来の雰囲気とは少し違っています。
とはいえ、カリッと焼いてある鶏肉など、食欲をそそられるものが多いです!
目的の中華チマキも、もちろんありました。あるどころか、むしろ多すぎます!
だいたいのものが35~50バーツくらいのお値段で、数えきれないくらいの数の屋台のうち、半数くらいで売られています。
困ったことに、ここまで多すぎると、選ぶことができません。
全部のお店で一個づつ買ってまわるわけにもいかず、少し作戦変更して他の場所に行ってみることにしました。
Talat Phlu タラート プルー
先ほど紹介した、「ばーちゃん」を教えてくれた知り合いが、タラートプルーで、美味しいBatsuanを買ったことがあるよ~との情報をくれました。
甘い種類ではないので大丈夫!との太鼓判も押してくれます。
それならば、タイで初めての中華チマキは、その屋台で試してみましょう!ということで、教えてもらった場所に移動しました。
タラートプルーの駅舎は、クラシカルな雰囲気で、ちょっとした観光名所にもなっているようです。
せっかく来たので、中華チマキを探す前に、駅を散策して穏やかなタイの雰囲気を楽しんでみます。
タイ国鉄のタラートプルー駅に入ってみると、本当に機関車が通るの?という雰囲気で、なぜか線路の真ん中には、扇風機が置いてあります。
駅舎はペンキ塗りたてといった感じで、古さの中に新しさを感じるほど綺麗です。
湿度対策のためでしょうか? タイの人は、ペンキを塗るのが大好きなようで、私が借りている築10年以上のアパートも、入居した時には、洗面台のシンクまで、しっかりとペンキが塗られていました。
話が脱線しかけているので、元に戻します。
タラートプルー駅の周辺には、びっしりと屋台のお店が並んでいます。
この日は朝ご飯が軽食だった私も、一つ頂いてみることにしました。
タイに来て初めて屋台で買ったのは、肉団子です。
生姜が効いていて、美味しい!
付け合わせの野菜も、たくさん頂きました。
このサービスが普通だとすると、屋台で気軽に食事するのも悪くないですね。
バーツァンを発見!
タラートプルー駅のすぐ隣の幹線道路は、高架橋で線路を跨いでいます。
その高架下には、大きめの屋台が密集しているマーケットがあります。
私が来た時は、まだ時間が早かったようで、皆さま準備中でした。
マーケット手前の歩道上にある小さな屋台で、目的のものを発見しました。
しかも、中華街よりも安い!
まずは一個だけ頂いて、ワクワクしながら、笹の葉を開きます。
具が豪勢ですね〜 お米も餅米です。
私としては中華チマキには外せないと思っている、銀杏も入っています。
見た目は、私の求めていた中華チマキと相違ありません。
そして、その味は...
今まで食べた、どの中華チマキよりも美味しい!
...もう感動が止まりません。
タイに来て良かった〜と、嬉し泣きしそうになりながらも、味わっていただいた後で、先ほどの屋台に戻って「追加で3個ください〜」とお願いしました。
アパートに戻って頂いてもまったく味が落ちなかったバーツァンを、翌週にも大量入手しに行きましたよ〜
私のことを覚えていてくれたお店のお母さんとも仲良くなって、少し安くしてもらいました。
バーツァンも入手できる微笑みの国タイに住めて、幸せです!