サワディークラップ!
とうとうバンコクに来ました!
通常であれば、普通に飛行機チケットとビザを入手して、後は飛行機に乗るだけ!ですが、私が渡航する2020年は、世界的に新型コロナウィルス感染者が増えつつあるタイミングなので、タイに渡航するのも簡単ではありません。
日本国内に留まっていても何かと不便を強いられるこの状況を世界的に乗り越えて、誰もが自由にタイに行ける日が、早く訪れることを願うばかりです。
そのような時期での渡航なので、ビザの取得以外にも、新型コロナウィルス対策に特化した、タイへの入国許可をもらうための手続きが必要でした。
今回は、その手続きと渡航の様子について紹介してみたいと思います。
タイへの入国で、必要となる書類
2020年時点ですが、新型コロナウィルス対応に関連して、タイ入国時に必要となる書類は、
- パスポート(ビザか再入国許可印があるもの)
- COEをプリントアウトしたもの
- 記入/サイン済の申告書(Declaration Form)原紙
- Fit to Fly(渡航前72時間以内に、医療機関が発行した、渡航ができる体調であることを証明する書類)原紙
- PCR検査の陰性証明書(渡航前の72時間以内に、発行されたもの)原紙
- 滞在期間中(1年以上滞在する場合は少なくとも1年間)の、コロナ治療費も含まれる医療保険契約書(補償額110万円以上)のコピー
- 渡航後の隔離(ASQ)に対応しているホテルの予約票のコピー
でした。
ちなみにパスポート以外の書類は、英語かタイ語で記載していないといけません。
必要書類は、今後の状況によっても変わると思われるので、詳しく知りたい方は都度、大使館のホームページで、ご確認くださいね!
T.8
先ほど紹介した新型コロナウィルス対応の書類とは別に、T .8という質問回答書が必要です。
この質問回答書のフォーマットは、タイ航空のリンクからダウンロードしました。
さて、いろいろな書類の準備が必要ですが、この中でも聞き慣れないものは、COEではないでしょうか?
COE(Certificate of Entry:入国証明書)
COEは、直訳すると「入国証明書」となりますが、どちらかというと「入国許可証明書」のように扱われていると感じました。
2021年からは、専用ウェブページから申請する方式に変わりますが、私がCOEを申請した2020年では、必要書類のスキャンデータをeメールで大使館に送る方式です。
大使館に電子送付した、COE申請用のスキャンデータ(PDF方式)は、
- パスポートの顔写真のページの見開き
- ビザのページ(再入国許可を得ている人は、その許可印のページ)
- 航空券(Eチケットなど)
- 記入/サイン済の申告書(Declaration Form)
- 滞在期間中(1年以上滞在する場合は少なくとも1年間)の、コロナ治療費も含まれる医療保契約書(補償額110万円以上)
- 渡航後の2週間隔離(ASQ)に対応しているホテルの予約票
でした。
PDFファイルの名前や、eメールの表題欄の書き方に指定があり、プレッシャーを感じる作業でしたが、今後は専用ウェブページで申請できるので、少し気楽にできそうですね。
ちなみに、私はビザが必要だったのですが、フライトの約2週間前にビザ申請して、出発前がたいへん慌ただしくなりました。
これからタイへの渡航を考えてみえる方は、あたりまえですが余裕をもって準備を進めることをお勧めいたします。
タイに出発
それでは、入国時に必要な書類をもって、タイに向けて出国します!
私のタイ渡航便はJALフライトで、エコニミークラスの預け入れ荷物は1個あたり23kgまでです。
あらかじめ23kg以下にしてきたとはいえ、ぎりぎりを狙ったのでチェックインまでドキドキでした。
セーフ!
預け入れ荷物は2個まで無料ですが、2個とも無事に預けられました。
ちなみに事前情報では、タイ行き国際便のチェックイン時に、タイ入国に必要な書類が揃っているかを一人ずつ確認しているとのことでした。
実際にカウンターでは、係員が個々の書類をしっかり見ている様子でしたが、いざ私の順番がまわってくると、書類の詳細チェックはありませんでした。
理由がわからず、あれ?と思いつつも、自分で何度も書類の確認はしていたので、そのまま閑散としたセキュリティーを通過し、出国手続き場に到着します。
久しぶりの海外渡航なので、スタンプを使わない新しいシステムに変わっていた出国手続きに驚きながらも、あっけなく出国完了。
ラウンジに招待してもらえたので、遅めの朝食で一息つきます。
少し休憩して、お腹もおちついたところで、搭乗ゲートに向かいます。
座席数に制限をかけているためか、飛行機への搭乗もスムーズで、定刻通りにテイクオフ!
しばらく機内ですごしたら、久しぶりのタイに到着します。
タイに入国
日本を飛び立って7時間ほどで、バンコクのスワンナプーム国際空港に着陸しました。
飛行機からボーディングブリッジに足を踏み入れた瞬間に、タイ独特の空気を感じます。
久しぶりの感覚に、本当にタイに来たんだ!と実感しつつ、入国審査場の方に歩いていきます。
長いウイングの通路を通って入国審査場の方へ曲がると、目に飛び込んできたのは、入国審査場に向かう通路上に長々と並べられた椅子でした!
事前にたくさんの資料の準備が必要だったので、実際の入国検疫も時間がかかるだろうと覚悟していましたが、椅子を並べておいてくれるなんて、なんて優しい!のでしょう。
写真では遠く前方に写っている、水色の防護服を着た係員が、順番にまわってきて書類のチェックと順番の入れ替えをしてくれて、スムースに審査できるようにしてくれます。
審査には、飛行機チケットも必要になるので、捨てないようにしましょう!
書類のチェックと同時に、これから2週間滞在するホテルも確認して、数字が書かれたプレートをわたされます。
事前チェックが終わったら、プレートを服につけて、いよいよ本番の検疫に向かいます。
我々との間にはビニールの仕切りがありますが、検査官の方々は肩を寄せ合うように近距離で座って作業されていることから、タイ国内では新型コロナウィルスが、日本ほど広がっていない事がうかがえます。
我々が密になることを、さけるように考慮してくれているためか、それほど待ち時間を感じることもなく、検疫と入国審査が終わりました。
いつもであれば、荷物検査の次の扉を抜けると、迎えに来た人たちの賑わいの中を進むことになります。
今回は、専用の区切られた通路を進んで、先ほどもらった数字が書かれたプレートを確認してもらい、タイの外気を味わう暇もなく、ホテルが手配した車の後席に乗りこみました。
ASQホテルに移動
車は何台が準備されているのかわかりませんが、一人一台で、前席との間にポリカーボネイトの仕切りがつけられていました。
車内が暗かったので、少しわかりにくい写真ですが、透明のパネルで全面が区切られています。どうやって車内に入れたのでしょうか?
バンコク市内のホテルまでは、途中で渋滞もあり1時間以上かかりましたが、前席と隔離されているので、エアコンが効きすぎて寒いくらいでした。
ASQとは、どんな意味?
ASQはAlternative State Quarantineの頭文字で、政府代替検疫という意味となり、その専用施設は、ほとんどが普通のホテルです。
とはいえ、2週間は検疫中の身となるので、ホテルから外に出ることはもちろんNG、そして私のホテルでは、最初のPCR検査の陰性結果が出るまでは、部屋から出ることもできません。
ホテルの屋内駐車場につくられた専用の入り口に到着したら、チェックインの手続きとともに、滞在中のホテル側との連絡ツールとなる、ライングループに参加します。
また、このホテルでASQプログラムに参加する人は、COSTEというアプリを利用して、1日に2回、体調と体温を、提携病院とタイ公衆衛生省に連絡します。
このアプリに身長や体重などの基礎情報を入力して、チェックイン完了。
無事にホテルの部屋に落ち着くことができました!
ASQ期間の過ごし方
これから2週間、他の人と対面で会話することは、ほぼ無くなります。
良い方向に考えれば、自分の時間しかない!ということです。
ホテルにチェックインしたのは夜だったので、外の景色はよく見えませんが、それでもバンコクの夜の景色を見ながら、2週間の隔離生活の過ごし方を考えてみます。
タイ語の勉強や、音楽を聴いたりしたいほか、ASQ生活の紹介記事も書いてみたい!
その時々の気分しだいで、いろいろと普段できないことをしてみたいと思います。
移動で少し疲れた今日はとりあえず早く寝て、明日の朝起きたら、また考えましょう。